宛名の「様」にもクラスが有る?
マッキーくん、「御機嫌よう!」コレから「全集中」に入るので、以前のブランチでの雑談・蘊蓄を再記して穴埋めする。
「ごきげんよう」の返答は目上の人には「ご機嫌宜しゅう存じ上げます」と返すべきと団みちこ先生(元NHKキャスター・マナー講師)に習ったぞ。これもまたホテル学校の教育。
Google・Gemini君に訊いてみた・・・
手紙・宛書 永様 水様 次様 について戦前のマナーに照らして解説せよ
手紙の宛名における「永様(えいさま)」「次様(つぎさま)」「水様(みずさま)」は、「様」の文字の書き分け(崩し方)によって相手への敬意の度合いを表現する、戦前の日本で重んじられた手書き特有の書儀(礼儀作法)です。
これらは「三様(さんさま)」と呼ばれ、江戸時代の武家社会から大正・昭和初期(戦前)の公私にわたる書簡マナーとして広く教育・実践されていました。戦後の常用漢字の普及やペン習字・印刷の普及に伴って、現在ではほとんど廃れてしまった文化です。
戦前のマナーに照らしたそれぞれの位置づけと解説は以下の通りです。
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三様の概要と敬意の序列
戦前の書作法では、「文字を正しく、崩さずに書くこと(正字・楷書)」が最も高い敬意とされ、文字を省略して崩すほど敬意が下がると考えられていました。
呼称 漢字の形状 敬意の度合い 戦前のマナーにおける対象
永様(えいさま) 「樣」(右下が「永」) 最上級(最高礼) はるか目上の人物(恩師、上官、華族、家長など)
次様(つぎさま) 「檨」(右下が「次」) 中級(中礼) 少し目上の人物、または同等の人物(先輩、上司など)
水様(みずさま) 「様」(右下が「水」) 初級(通礼) 同輩、または目下の人物(友人、後輩など)
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各「様」の戦前マナーにおける解説
1. 永様(えいさま/えいざま)
• 特徴: 旁(つくり)の下部を略さず、楷書で正しく「永」と書く旧字体(正字)の「樣」です。
• 戦前のマナー: 自身より遥かに社会的地位が高い人物、あるいは絶対に礼を失してはならない相手(目上の親族、主君筋、恩師、官公庁の長など)に対して用いられました。手間をかけて正しく書くことで、最大の敬意を視覚的に表現しました。
2. 次様(つぎさま/つぎざま)
• 特徴: 旁の下部を「次」の形に崩して書く字形(檨)です。
• 戦前のマナー: 日常的に接する「少し目上の人」(職場の先輩や上司など)や、同等の立場であってもある程度の礼節を保ちたい相手に用いられました。永様ほど堅苦しくなく、水様ほどくだけすぎていない、バランスの取れた敬意を示す際に重宝されました。
3. 水様(みずさま/みずざま)
• 特徴: 旁の下部を「水」の形(現在の常用漢字の「様」)に書いて簡略化させたものです。
• 戦前のマナー: 本来は「同輩、または自分より目下の人物」に向けて使うための略体でした。戦前の厳格な縦社会・階級社会においては、これをはるか目上の人に使うことは「横着(文字の手間を省いた)」とみなされ、マナー違反にあたるケースもありました。
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戦前のマナーにおける精神と背景
• 視覚による待遇表現
戦前の手紙は毛筆や万年筆による「手書き」が原則でした。言葉づかいだけでなく、文字の形状そのもので相手との「身分・関係性の距離」を測る、儒教的な秩序に基づいた文化でした。
• 手間をかける美徳
「画数の多い正字をしっかり書く=相手のために時間を割き、敬意を払っている」という、礼儀作法一般に通じる意識が根底にありました。
戦後は、昭和21(1946)年の当用漢字表の制定などを機に、最も簡略化された「水様(様)」のみが共通の標準文字として生き残り、現在に至っています。


