金子信彦作品集
陶壁 天遊は大きさ10mの巨大な陶壁で、ある所の壁に取り付けてあります。さて、どこにあるでしょうか?
萩焼作家 金子信彦が長年自身の創作のテーマとしている龍(飛龍)。
龍は古来中国では皇帝のことを意味し、天に昇るとされる龍はとても縁起が良いとされます。陶壁の飛龍は、「鋭い爪や睨みの効いた目には迫力があり、人知を越えた宇宙のような、その溢れるエネルギーを感じとってもらいたいという思いで制作しました」との事です。
一方陶壁 天舞も長さ10mの巨大な陶壁で、これもある場所の壁に埋め込んであります。鳳凰と龍が舞いを競っています。こちらはなかなか探しに行けないところにありそうです。どうしても見たい場合はスタッフにご相談ください。
鳳凰と龍(飛龍)
鳳凰は制作当時、東日本大震災などで落ち込んだ社会に元気と勇気を注ぎたいとの思いで制作しました。
鳳凰の飛び立つ様子は上昇や成功を表す吉祥であるとされており、この苦境からの再起復興をイメージして制作したこの鳳凰から感じとられる事は大きいと思います。
陶壁 天舞の一部、鳳凰の部分の製作途中の写真です。こんな感じで粘土を積んだり削ったりして作っていくんですね。そしてこれを焼かないといけませんよね。陶器ですから。どうやって窯に入れるんでしょうか?想像してみてください。写真で大きさがわかりづらいですが、これで大きさは120cm 重さ10kgぐらいあります。驚きましたか?どうやって窯に入れるんでしょうね、それに器に比べたら随分厚いですが焼成中にひずんだり、割れたりしないんでしょうか?焼き方に工夫があるんでしょうね。すごいですね。
萩焼作家の金子信彦氏は、何をかくそう千春楽の従業員なんです!いつもは、千春楽城山で作陶を行ったり、萩焼の体験会のお世話などをしています。最近では器物から美術的な作品を数多く創作しています。
先日もコンクールで表彰されました。そしてその作品が5つも並んでいます。さてどこでしょうか?
こちらは正面玄関から入って、見まわして目を凝らすとすぐに見つかりそうです。そしてその形は・・・どこかで見た記憶があるような無いような・・・不思議なオブジェです。でも色と形が柔らかくて、とても素敵ですよ。金子信彦氏の略歴は、こちらをご覧ください。
<地のメッセージ>
球体は文字通り地球や平和を表しており、表面の黒い煤は植物のエキスがにじみ出たものであり、火、水、土、植物と地球上で大事なものがこの作品に入っています。
完全な球体ではなくわずかに横に広がっていることで、大自然からもらったエネルギーが溢れ出していることを表現しています。
<天月燭>
萩のシンボル指月山をイメージして制作。指月山は太古の火山活動により溶岩で形成されております。
この作品にも溶岩を埋め込んでおり、その長い円錐の形状に右上がりの螺旋を入れ、マグマがエネルギーを溜めている様が感じとれます。