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国指定名勝の美しい渓谷
長門峡(ちょうもんきょう)は、大正12年(1923)に国指定の名勝となった景勝地で、萩市から山口市にまたがる総延長約12㎞の阿武川沿いの美しい渓谷です。「長門峡」という名称は、萩出身の日本画家であり地質学者の高島北海により命名されました。
大正12年(1923)、国の史蹟名勝天然紀念物保存法によって「名勝 長門峡」に指定され、昭和36年(1961)には、山口県の県立自然公園1種に指定されました。

奇岩や滝、深淵など、急流と岩々が織りなす変化に富んだ風景と美しい渓谷が印象的で、春はヤマザクラ、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々に変化する自然は見るものの心を癒してくれます。なかでも秋の紅葉は有名で、11月上旬から中旬にかけて色鮮やかな紅葉が水面も赤く染め、渓谷が1年で最も美しい季節に変化します。
竜宮淵(萩市川上)から道の駅「長門峡」(山口市)へ約5.1㎞の遊歩道があり、美しい渓谷をゆっくりと散策できます。



国名勝指定100周年記念
萩ジオパーク認定5周年記念

萩博物館特別展「長門峡 -峡谷の美景-」
大正9年(1920)8月、高島北海は藩校明倫館の同窓生に誘われて、川上と阿東にまたがる峡谷を3日間かけて見て回りました。その後、その峡谷の地を新しく「長門峡」と名付けました。北海は長門峡を「峡谷の美景としては此長門峡が日本第一であると私は絶叫します」と大絶賛し、長門峡の美しい景観を数多く描き残しています。その一方で、長門峡の素晴らしい自然環境を守る保護活動に活躍しました。高島北海のはたらきがあってこそ、長門峡は国の名勝に指定されたのです。
特別展では、長門峡の歴史や自然、それを描いた絵画など様々な資料を紹介します。

萩博物館
期間/2023年10月7日(土)~12月3日(日)
場所/萩博物館 企画展示室(萩市堀内355)


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