はえどまり
冬の料理と言えば… 「なべ」。
萩や西日本の鍋料理のキング&クイーンと云えば、「ふく」と「カニ」。
山口県の冬の風物詩、下関のふくの競り(せり)の模様が年末年始TVのニュースが放送されますが、観光客や幕末の港として、そして九州・門司と本州・下関の交通の要衝としての港は「唐戸(からと)」でふくの競りが行われるのは、「南風泊(はえどまり)」の港の市場と成ります。
唐戸は観光歴史の港・市場、南風泊は流通・水産の港になります。
南風泊・はえどまり、日本語としてもイレギュラーな読み方ですが、関西以西・京都から西の地域は大陸・半島との貿易・交流・紛争の歴史が繰り返され、行き来にはこの風に由来する南風・ハエ、東風・コチ、が良く和歌や物語に登場します。北風・アナジ、西風・ナライと北や西の風は定型的な用法は無く、東日本の地域によってナライの使い方が異なり、一定の法則が無い様です。「六甲おろし」や東北の「やませ」はその地域の農作物の実りや風情を表現するモノが多いようで、イリオモテヤマネコの西表島の西も「いり」と読み、平安時代の古語の名残りとか?