夏休みの課題研究 日本在来工法の小屋組み
萩博物館では夏休みのコノ時期に小学生向けの企画展を毎年開催して好評を博しています。
しかし、大人はアダルトな知的好奇心を追求する姿勢がカッコイイ!
まず外観を愛でる。格子から外堀通り御成道沿いの動向を監視。
建物も人間も「外装」よりも「構造」が大事。外観からは見えない屋根裏の小屋組みが太く大きく力強い「インナーマッスル」・体幹の筋力が発達していないと立ち姿がみすぼらしい・貧乏くさい。城郭や寺院建築は雨の多い日本の風土に合わせて軒が深く棟が高く反っている曲線の美しさを愛でる。長く張り出した軒を波打つことなく一直線に支えるために「やじろべえ」の様に内部にも長く張り出す「垂木・たるき」が並ぶ。野モノの大きな松の丸太や本瓦葺きの屋根瓦は軒の張り出しを中から支え、台風や突風から建物を守る。地震には釘を出来るだけ使用せず木組みの技で受け流す。
日本の気象・風土に合わせた家は軒の深さで美しさ快適さが決まると思う。軒は最低90cmは欲しい、一階は120~180cm位あると夏の日差しを遮り冬には陽を取り込める。ハウスメーカーのツーバイフォー住宅がみんな同じような形でプラモデルの様で色を変更して多少の誤差が有るくらいで軒が浅く雨が建物の壁に直接当たる為10,年周期でペンキ塗りコーキング打ち直しをしないと構造を支える合板の膨らみ2x4inchの細い胴縁の様な木材の合成強度では家を支えられなくなる。