ごかん(聴覚)
傷だらけで読込エラーで同じところを繰り返す音楽CDをリペアキットで補修して復帰させた。
キズは完全には消えていないが、音は正常に動作しているように聴こえる。実際にCDは100%完全に読み取ってはいない、発売当初から円盤の中心ずれ、汚れキズを考慮してエラーの補正回路が入っている。音の悪さはピックアップ精度の追求で対処しようとエソテリックはVRDSと呼ばれるフライホイールを盤面に押し付ける方式を考案したが、それだけでは満足できずデジタル機器間の時計を合わせることとし、クロックジェネレーターを外部につけCDプレーヤー、 DA(digital⇒analogデコーダ)コンバータ、 AD(analog⇒digitalエンコーダ)コンバータの動作のタイミングを刻む時間を合わせた。これで何となくボンヤリとした音像を締まった感じとしたがホールエコーの様な響きは少なくなった。
色んな事をしていい音を楽しもうとしてきたが、この取り組みもやがて終わろうとしている。
そんな手間を掛けて音楽聴いてきた世代は消えつつあり、作っているほうも継ぎはぎだらけで、異なる精度の機器で日付も時間も場所もバラバラのモノをコピペの要領で貼り付け編集して作る。(個人の感想です)ライブ(生演奏)とおなじにはならない。クラッシックとJ‐POPの音場感と音量の違い、クラッシックは基本的にそのまま手を加えたことが判らないように音量もクライマックス時に歪まない音量に録るため総じて小さく音場も自然に感じる。J‐POPはプレゼンス存在感を重視するため、小さな音を大きくしたり、大きな音を小さくしたり、エレギやシンセも自然界には無い歪がアジの楽器で人の声もデジタルでディレイ(遅延)をかけて、ドラムゃベースと混ぜて最後にまたアンプでスピーカーから出して来て、それが耳に届くわけで、ザックリ言うと自然にはない大きな音を大きな音場で心地よい歪と共に聞いている事となる。
まあ、昔から録音され時間を異にする再生は「缶詰音楽」と呼ばれた。サブスクでストリーミングで聞き流す音楽の楽しみ方もまた、「音楽」。世代が変わればミュージックも変わる、缶詰からレトルトへと・・・ あれっ美味くなってる!?
フロントに人気の鈴木重子のアルバム、十数年定番BGM。パイオニアの同軸4wayスピーカー(SF‐1custam)とよくあう。声が生々しい。